近年、救急車による搬送者が増加の一途をたどっています。

これは高齢化社会により高齢者の救急搬送が増加したことに加え、緊急事態ではない場合の出動要請増加もその大きな原因のひとつとなっており、これによって一刻を争う緊急処置が必要な重症患者の命が救えなくなるという事態も発生しています。

また、最近では社会問題として取り上げられていますが、高齢者の孤独死が増加しています。
核家族化が進んだことにより、一人暮らしの高齢者が増えた為です。

孤独死の原因は様々で、経済的な問題(貧困)、突然の発作による急死、体力の衰えに伴って外出できなくなるようになり、やがて寝たきりの状態になってしまい、体調が悪くなっても病院にも通えなくなり、そのまま亡くなってしまうことも原因ひとつのようです。

そして何よりも悲しいのが、孤独死は近隣住民とコミュニケーションがとれず、周囲から孤立してしまい、死後しばらくたってから発見されるケースが多いのです。

現代社会のこうような現状を踏まえ、私共は社会福祉活動の一環として、高齢者の方をはじめ、病気や怪我、障害者、寝たきりの方々やそのご家族の、「医療機関への移動」「介護支援」をサポートさせていただく目的で、「NPO法人神戸寝台車センター」を設立いたしました。